■十六沢杏珠について


<意向や行動やら>

基本的には警視庁、というより雷桜院班の為に動き、

潜入するときも杏珠自身が ではなく、成りすまして別の人間やものとして潜入することで私情をほとんど挟まない方法をとる。

警察以外の人間にも警察だということは伏せている。

 

警視庁の異端者排除の思考に関しては、個人的に言えば反対な方。
ただ、それをどうこうしようっていう力がない、あるかもしれないけれど今は自分の居場所や大切な人たちを守るので手いっぱい、と杏珠自身は思っているため、警視庁の意向に従う形になっている。
自分の限界を知っているからこそ、出来ることできない事公私は割り切っている。
自分の守れる範囲ものの為に動く、それ以上は無理。
そのかわり、杏珠が守りたいと思ったもの、杏珠できる手段のためなら何でも投げ出す。それは杏珠が杏珠自身を、守りたいものでなく守るための手段だと思っているからである。

振る舞いも幼く実際幼い部分もあるが、自分より年下の子を守りたいって気持ちは持ち合わせており、守られてばかりではいられない。

それでも自分の力が決定的に足りないことをよく知っているので、自分にできることを見つけて必ずやり遂げたい、と考えている。


<火傷>
異能が覚醒した時から「火傷の無かったころの自分」に成りすますことで、常に顔の火傷に幻覚を働かせている。
覚醒のきっかけが「火傷のなかったころに戻りたい」と強く願ったことによるので、その幻覚だけは鉄壁で少しの動揺や疲弊ではほとんど崩れることがない。逆に恐怖が邪魔して崩す事もなかなか出来ずにいる。
また、火傷を負ったときのショックや痛みの記憶で火が苦手。小さい火でも顔に近づけられたりすると錯乱する。
火傷の記憶につながってしまう可能性があるので火へのトラウマは隠したがり、動揺してしまっても幻覚でごまかす。
過去は火事について以外は特に隠そうとはしていない。隠したいのは過去ではなく、火傷のある自分の顔。

(恋人の『佐野佑典』さんには自分から火傷を見せているが、今のところ経緯は明かしていない)

そういう気質なためか、辛いことを隠そうとしている他人には敏感。
ただ、詮索が怖い気持ちを強く持っているのは杏珠自身も一緒なので、無理に踏み込むことはしづらい様子。


<自己犠牲精神>

大事な人たちの為に自分にできること、あるものは全部なげうってもかまわないと思っている節があり、自己犠牲精神が強い。

過去に火傷を負ったことで母親の夢、父親、自分の存在価値を失い、母親に完全に存在意義を否定されたことで、母親のそばにいる資格をなくしてしまったとショックを受けたことが一番の原因。
自分がここにいていい、という確信を失うことが何よりも怖い。
異能に戦闘的な能力が無く、他人ありきで初めて果たせる自分の役割だから、というのも一因。
他人の為に頑張ることで自分の価値を確立させたい、能動的な依存気質。要するにどんな形でもいいから大事な人に必要とされたい。

 

<恋愛音痴>
恋愛に関しての知識は外見と同じく幼女レベル。

未だにコウノトリさんがどうとか言ってる。保健体育はきっと寝てた。
火傷のトラウマのせいで恋愛なんて自分とは無縁なものだ、こんな自分が恋なんて、と諦めてしまっていたせいでもある。

 

普段や友達などに対するハグやキス(唇除く)等に抵抗がないのは父親から愛情表現として教わっていたからであって、
それまで無知だった分、意識してしまうと普段と変わりない行動や言動も気恥ずかしく思えてしまう様子。

<不規則な生活>
火傷を見られたくない、隠す幻覚が無くなるといった不安な気持ちのせいで普段からかなり睡眠が浅い。

割と神経質で、少しでも不安な気持ちがあると寝つけない。
そのせいか夢見もあまり良くないらしく、不眠症気味。
他人と一緒の時は絶対に寝ない、寝られない。

またかなり食が細い。お菓子を少々食べただけで満腹になるため食事時間も不規則。
家での食事もバランス食品でほとんど済ませていて、火が苦手なのもあいまって自炊もほとんどまともにしたことがない。
モデルをしていた時にカロリーコントロールをしていたこと、仕事の為に食事する時間も惜しんでバランス食品中心だった母親に倣っていた事に起因している。
もともと忙しい両親でベビーシッターや家政婦の世話になっていたため、家庭で手料理を作るという概念を持ち合わせていなく、買って食べる生活に抵抗が少ない。
体調を崩しても幻覚で振る舞い等も何とか隠してしまえるので、本人は気にしていない。
(最近は色んな交友のおかげで手料理を習ったり。さゆすけさんと一緒に寝る時は熟睡できているらしい)